子どもが生まれたら考えたい相続・贈与・節税のこと

 税金の話ってなんだかとっつきにくいですよね。正直、身近に感じるのは消費税くらいです。しかし損しないために、子どもが生まれたら考えたい税金があります。それは「相続税」です。生前贈与によって相続税が節税できることがあります。
 育休中にファイナンシャルプランナーの資格を取得した私が解説します。相続税とは

相続税と贈与とは

 亡くなった人の遺産を相続で受け継いだ時に課税されます。生前贈与(生ているうちに贈与する)によって節税になることがあります。しかし、贈与にも税金(贈与税)が課されます。ここでは贈与税が非課税となる4つ方法を紹介します。

非課税贈与4つの方法

 まずはこれらの制度があることを知っておきましょう。利用する前には国税庁のHPで最新情報チェックしましょう。条件や期日があり、内容が変更される場合もあります。それぞれリンクを貼っておきます。

①暦年贈与
1月1日〜12月31日の間に110万円までの贈与を行うことです。110万円までなら非課税で贈与することができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4408.htm

②子や孫の住宅取得資金の贈与
住宅を取得するための資金の贈与が1500万円まで非課税にすることができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4508.htm

③子や孫の教育費の贈与
教育費の贈与が受贈者1人あたり1500万円まで非課税にすることができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4510.htm

④子や孫の結婚・子育て資金の贈与
結婚や子育ての資金を1000万円まで非課税にすることができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4511.htm

まとめ

 紹介した4つは、最初の選択肢として検討されるべき方法です。この他にも贈与税が非課税になったり、相続税が節税できる方法があります。
 親や自分が死んだ時のことを考えたりするのは不謹慎という雰囲気もありますが、相続は揉め事の種になりがちです。子育ての中で少しだけ時間を使って考えてみると、良い結果が生まれるかもしれません。